⚡ 要点
- 機械ねじ M:ナットやタップ穴と組み合わせて使い、自由に再組立できます。GB/T 3098.1。
- タッピンねじ ST:樹脂や薄板に直接ねじ込み、繰り返し組立には向きません。GB/T 3098.5。
- ねじの表記:ST は 55° の粗ピッチのタッピンねじで、M とは互換性がありません。
- 先端形状:鋭先 A(樹脂)、平先 B(薄板金属)、広ねじ山 C。
- 下穴がすべてを決めます。推奨表に従ってください。
1. 本質的な違い
| 項目 | 機械ねじ M | タッピンねじ ST |
|---|---|---|
| ねじ山形状 | 60° メートル | 55° タッピン |
| 組み合わせ相手 | ナットまたはタップ穴 | 母材に直接 |
| 繰り返し組立 | 可能 | 不可。3–5 回で破壊 |
| 材料 | 鋼・ステンレス | 浸炭焼入れ炭素鋼、ステンレス |
| 規格 | GB/T 3098.1 | GB/T 3098.5、GB/T 5280 |
| 代表用途 | 金属構造 | 樹脂ハウジング、板金、家電 |
2. ST の下穴表
| サイズ | ピッチ P(mm) | 下穴(鋼、mm) | 下穴(アルミ、mm) | 板厚(mm) |
|---|---|---|---|---|
| ST2.2 | 0.8 | 1.9 | 1.8 | 0.4–0.8 |
| ST2.9 | 1.1 | 2.4 | 2.3 | 0.7–1.2 |
| ST3.5 | 1.3 | 2.9 | 2.8 | 0.8–1.5 |
| ST4.2 | 1.4 | 3.4 | 3.3 | 1.0–1.8 |
| ST4.8 | 1.6 | 3.9 | 3.8 | 1.2–2.0 |
| ST5.5 | 1.8 | 4.6 | 4.4 | 1.2–2.5 |
| ST6.3 | 1.8 | 5.3 | 5.1 | 1.5–2.5 |
重要:穴が小さすぎるとねじが折れ、大きすぎるとめねじが破壊します。樹脂の場合は材料硬さに応じて下穴を 0.1–0.2 mm 調整してください。
3. 先端形状の選び方
- 鋭先 A(タイプ A):樹脂と木材向けで、位置決めが容易です。
- 平先 B(タイプ AB):薄板金属向けで、切り粉が少ない方式です。
- 広ねじ山 C:樹脂への高速タッピンに適します。
- セルフドリリング(タイプ B):ドリル先端を一体化し、別工程の穴あけが不要です。GB/T 3098.11。
4. 選定のよくある質問
Q. タッピンねじをナットと組み合わせられますか。 できません。ST のねじ山は M と互換性がありません。
Q. 樹脂ハウジングには何を使いますか。 ST2.2–ST3.5 を用い、下穴は上表の値とします。
Q. ステンレスのタッピンねじはありますか。 GB/T 3098.21 に基づく品がありますが、硬さが低いため金属には適しません。