⚡ 要点
- 4 つの製品群:リベット系部品(ブラインドと圧入)、ねじ(ゆるみ止め、密閉、落とし込み防止)、UQD 液冷カップリング、大電流 PCB/SMT 端子。
- 液冷が新しい標準:UQD カップリングは液だれなし・大流量・クイック接続で、AI サーバのコールドプレートとマニホールドの接続に使います。
- 落とし込み防止ねじ:パネルを外してもねじがパネル側に残るため、保守で部品を紛失しません。
- 接地スタンドオフ:圧入式の接地端子がシャシーのグラウンド経路を構成します。
- 大電流端子:おねじ・めねじの両方にロック剤をプレコートすることで、導電性と信頼性の高いねじ締結を両立します。
- 密閉:密閉型圧入スタンドオフと接着剤付きブラインドリベットナットでIP68 に達します。
- フラッシュリベット:平面度の要求が厳しい板金キャビネット向けです。
1. AI サーバに専用締結部品が必要な理由
AI ラックは高密度・大電力で、1 ラック当たり 30–100 kW に達します。そのため締結部品には特有の要求がかかります。
- ゆるみ止め:ファンアレイが常時振動し、1 本のゆるんだねじが冷却故障を招きます。
- 接地:EMC の要求が厳しく、シャシーのグラウンド経路に信頼性が求められます。
- 液密な締結部:コールドプレートの回路は漏れてはいけません。
- 保守性:パネルねじがラック内に落ちてはいけません。
2. 4 つの製品群
2.1 リベット系:ブラインドリベットナットと圧入部品(密閉・非密閉)
- 圧入ナット、スタンドオフ、ブラインドリベットナットで HPC/AI の板金シャシーを締結します。
- 圧入式の接地端子がシャシーのグラウンド接続を担います。
- 密閉型圧入スタンドオフと接着剤付きブラインドリベットナットは、水密性が求められるキャビネットに対応し、IP68 まで可能です。
- フラッシュリベットは平面度の要求が厳しいキャビネットに向きます。
2.2 ねじ:ゆるみ止め、密閉、落とし込み防止
- ボルトはプレコートしたゆるみ止め接着剤と要素の組合せ(化学+機械)で固定します。
- 頭部下またはねじ部の接着剤や O リングにより、IP68 までの密閉が得られます。
- 落とし込み防止ねじは、取り外し後もパネルに留まります。
2.3 PCB / SMT
- 錫めっき銅ナットを基板にはんだリフローしてねじアンカーを形成します。テープ&リールで供給します。
- 大電流端子は電流を PCB に導きながら信頼性の高いねじ締結を形成し、両方のねじ部に接着剤をプレコートしています。
- スーパーねじは積層 PCB 同士や基板と板金の接続に使います。
3. UQD 液冷カップリング
UQD カップリング(ハンドブックより):液だれなし・大流量・クイック接続。AI サーバの液冷システムでコールドプレートと配管を素早く漏れなく接続し、効率的な除熱と容易な保守を支えます。
AI チップの消費電力は 1,000 W を超え、空冷では対応できず液冷が標準になりました。UQD(ユニバーサル・クイックディスコネクト)カップリングは、そのループの要となる部品です。
- 液だれなし:接続・切断時にクーラントが漏れません。
- 大流量:コールドプレートの流量要求を満たします。
- クイック接続:保守時にラックを素早く作業できます。
4. 落とし込み防止パネルねじ
サーバのパネルは保守のたびに開けられます。普通のねじはラック内で紛失したり、混ざったりします。落とし込み防止ねじは、パネルを取り外してもパネル側に残ります。
- 保守時に部品を紛失しません。
- ねじがラックに落ちて基板を短絡させません。
- 基板交換時にねじが混ざりません。
5. 選定の考え方とよくある質問
3 つの質問
- 液冷ラックか。ならば UQD カップリングと IP68 の密閉圧入部品。
- 保守パネルか。ならば落とし込み防止ねじ。
- 大電流 PCB か。ならば接着剤付きの大電流端子。
よくある質問
Q:サーバのねじにプレコート接着剤が必要な理由は。ファン振動が激しく、未処理のねじはゆるみます。ナイロンパッチは取り外し可能で、化学接着剤は熱をかけて破断します。
Q:接地スタンドオフは何が違うのですか。接触面を未処理のままにするため、抵抗が安定します。EMC の接地にまさに必要な特性です。
Q:UQD カップリングが漏れたらどうしますか。両側に自立弁を持つ液だれ防止設計を指定してください。現場で何も漏れ出しません。